ビールとワイン、プラハとブルノ、ユーモアとあたたかさ。チェコでいちばん深い文化と言葉の境目を探ります。語彙やイントネーションから、食べ物、民俗行事、郷土への誇りまで。
プラハっ子がブルノで耳にすること、モラヴィアの人がプラハで耳にすること。ý→ejの衝撃、保たれた母音、あいさつ合戦、そして一瞬で「よそから来たね」とばれる目印。
ボヘミアの „knedlíky“ とモラヴィアの „buchty“、地方ごとの „svíčková“、„štrúdl“ と „frgále“。食べ物は、ボヘミアとモラヴィアのアイデンティティを理解するいちばんの入り口です。
モラヴィアの母音、プラハで ou になった ú、韻律のメロディー、そしてボヘミアの人にはモラヴィアの話し方がなぜ「歌っている」ように聞こえるのか。耳を鍛えるレッスンです。
ホップの国ボヘミアと、ワインの国モラヴィア。農業の違いが、まったく異なるふたつの社交文化、語彙、そして金曜の夜の過ごし方を生んだ経緯をたどります。
架空の天才が「最も偉大なチェコ人」になりかけた話、„šalina“ のひとことが居酒屋のけんかの種になる理由、そして悪口の選び方でヴィソチナ高地のどちら側の出身かがばれてしまうわけ。
政治の力がモラヴィアからプラハへ移り、言語の名前までもっていってしまった経緯。キュリロスとメトディオスから民族再生運動まで、ボヘミアの話し言葉を「標準」に、モラヴィアの話し言葉を「方言」にした力をたどります。
動詞の語尾、格の形、語形。ボヘミアの口語チェコ語(obecná čeština)とモラヴィアのチェコ語がいちばん大きく分かれるところです。「方言」のほうが「口語」より標準に近いのはどこか、そうでないのはどこかを見ていきましょう。
モラヴィアの „hody“、„fašank“、「王の騎行」と、ボヘミアの „masopust“、„posvícení“。祭りの暦は生きた文化の百科事典です。ボヘミアとモラヴィアの違いが、いちばんはっきりと、いちばん楽しげに見えるところです。
チェコのテレビはプラハのチェコ語を話します。けれどもモラヴィアの文化は、音楽や映画、そして新しい世代の地方のユーチューバーたちの中で生き生きとしています。メディアが方言の境目をどう形づくり、どう揺さぶっているのかを見ていきます。
国勢調査をめぐる政治、プラハとモラヴィアのあいだのコードスイッチング、「なんでそんな変な話し方するの?」という体験、誇りか同化か、そしてボヘミアとモラヴィアの境目の未来。心に響く締めくくりのレッスンです。
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